【経営マインド】失敗する人がいつも見ているもの
やる前から結果は見えている
失敗する人がいつも見ているのは、「失敗する自分」
自画像(セルフイメージ)が、失敗する自分になっています。
思考は現実化します。
だから失敗します。
自画像(セルフイメージ)は、自分にとって当たり前になっているもの。
言ってみれば「決めつけ」のことですね。
なかなか上手くいかない人、上手くいっていたのに止まる人、どんどんダメになっていく人...。
全部、共通点は「向いている方向」です。
意識している方向が違うんですね。
意識が「できない、上手くいかない、ダメ、楽しくない」に向いている人は、ほぼ間違いなく、それをそのまま経験します。
そして、それを余計に意識するので、「最初からうまくいかない結果になるために努力する自分」に気けないんです。
この前、10個のうち9個できなかった人が、「やっぱり私には向いてないと思う」と、半泣きでした。
だから、「そう!○さんは最初から向いてないねん」と言ったら、傷ついてしまいました。
「確かにダメだから向いてないんだけど、だから見るのはそこじゃなくて、正解した1個に目を向けないと」と言ったら、キョトンとしていました。
あぁ、やっぱり気づいてない、いや、気づけないんだと思いました。
でも、本質はそこじゃないんです。
本質は、デキナイ自分を信じているから、デキる自分に気づけない方が都合がいいと思っているということに、そもそも自分自身が気づいていないということ。
根本的に最初から大きな間違いをしている自分に気づいていないんです。
じゃ、なぜ気づけないのかというと、気づいたら都合が悪いからです。
「やればデキる自分」に気づいてしまったら、今まで信じてきた「デキナイ自分」を拒否することになる、だから都合が悪いんです。
昔、私が信じていた自分は「出会う人はデキナイ人」でした。
当たり前のように「デキナイ人」に意識が向いていました。
そして、デキナイ人に出会いました。
そして、関係は破壊しました。
私は、「デキナイ人」のほうが都合がいいのはなぜ?を考えました。
自分よりデキる人に嫉妬している自分がわかりました。
だから、嫉妬するくらいデキる人に意識を向けました。
人は意識しているものに出会うので、私もその人に出会い、そして編集をお願いしました。
プロダクトはどれも丁寧で美しく、私のほしい「郷愁」が網羅されていました。
セルフイメージを変えるマインドセット(考え方)は、自分を幸せにしない前提で、自分を幸せにするやり方をする自分に気づくことからスタートします。
この「最初」をすっ飛ばすと、どんなに感動するノウハウや言葉に出会っても、感動するだけで何も変わらないんです。
自分を幸せにしない前提とは、この場合「デキナイ自分」です。
たとえば、自分が「フラレる自分」を信じていたら、フラれる前提でモテ方を努力したりして、そして好きな人に出会って付き合って、結果、フラれるんです。
これが「途中までうまくいく人」の共通点です。
目的が「努力をすること」になっているので、手段が「フラれること」になってしまい、努力するためにわざわざフラレる。
ハッピーエンドになってしまったら、本願の「デキナイ自分」を達成しないから。
結局、間違った動機で正しいことをしても(手段の目的化)、必ず動機のほうが実現します。
正しいことをするという行動は、動機を実現するための手段でしかないのです。
だから、手段の目的化に気づけるのは、マインドセットのスタート地点でなければなりません。
スタート地点で「自分を幸せにしないこと」が前提だったら、どんなに素晴らしい成功マニュアルを努力しても、目標を打ち立てても、結果は「自分を幸せにしない」のです。
意識する向きを変えよう
「デキル自分」のほうに意識を向けると、自分にできることが見えてきます。
そして、意識の向きを変えることで「できる」がどんどん拡大していきます。
キョトンとしていたその人も、たった1個の正解から「できるところ」「できていた自分」を思い出せたことで、「自分にできる分野」が絞り込めました。
行動は意識に従うので、意識の力はとても大きいんです。
だからこそ、毎日、毎分、毎秒、ものすごく繊細に「できる」「上手くいく」「大丈夫」に意識を向けていくことが大切です。
すごく基本的なことなのに、ほとんどの人が目の前のタスクを見てしまい、忘れてしまっていることでもあります。
あなたを幸せにするのは、目の前のそれじゃなくて、あなたの意識の向きですよ。
山本真弓