【運】実力やスキルがなくても運を上げる方法と、運を下げる正体

運を上げるのに実力もスキルも後回しでいい
ベストセラー「40代を後悔しない50のリスト」を書いた、営業コンサルタントの大塚 寿さんは、
一人に認められたら7人の敵ができる
と、著書の中で言われていました。
逆に言えば、実力やスキルより、運の力が大きいということがわかります。
頭のいい無愛想な人より、頭の悪い愛想のいい人の方が、いいポジションにいるのは事実ですしね。
話のうまい営業マンより、人付き合いのうまい営業マンのほうがリピーターは多いし、成果が上がれば足を引っ張る人が出てきますね。
大塚さんは運の掴み方まで書いていないけど、「運」にも一定の法則はあります。
Location(場所)
Understanding(理解)
Connections(人脈)
Knowledge(知識)
頭文字を合わせたら、「LUCK」=ラック(幸運)。
「LUCK」は、上から順番に最適化させていくことがポイントです。
特に一番大事なのは、「環境」です。
環境を最適化するためには、自分のやりたいことができるところを探すと失敗しやすいです。
だから、今自分がしている(しようとしている)仕事は、誰の役に立つのか?まで考えて、その人がいるところへ行ってください。
そこが「自分のやりたいことをして喜ばれる環境」です。
言い換えると、どこに行きたいか?ではなく、自分がやることを喜んでくれる人がいる場所はどこか?
こうして自分の行くべきところが明確になれば、必要なスキルが何かわかります。
必要なものがわかれば、それを取りに行けばいいので、実力やスキルより運を上げておくほうが優先度は高いですね。
場所が変われば考え方が変わるので、理解しているものの解釈が変わります。
解釈が変われば、似た考え方の人と繋がるので人脈が変わります。
人脈が変われば、収穫する知識が変わります。
その収穫した知識で、ほしい結果になる原因を作るのが「今」です。
原因を作らないで結果だけ求めれば、過去と変わりません。
ということは、環境さえ変われば、後の3つは流れに乗るだけで変えていけるということですね。
運を下げる正体
LUCK(幸運)は、マインドの「寂しさ」にリンクしています。
「一人でも平気だもん!」という自立のステージから、相互依存へのステージへと移行の準備ができたシグナルが、「寂しい」という感情です。
そもそも「寂しい」という感情は、愛おしく思えるものや、せつない思いをさせるものが身近にないことに対して生まれるんですね。
たとえば、今まで自分が信じてきたやり方を手放す時、自分のこれまでの努力まで消えるように感じさせます。
誰かの声に耳を傾ける時や、一緒にやるとなれば、一人でやっていた時にあったものは、いらなくなるものが増えていきますからね。
でも、それは、本当に必要なものや大切なものが、1人だった時には得られなかったものだとわかったということです。
たとえば、子供は1人ではできませんよね。
人生はそれと同じだから、1人では無理なものを1人でなんとかしようとしている「欲」が、自分を苦しめるんですね。
1人では限界があることを認めないと、何も始まらないのです。
成長するということは、1人で頑張っていた時にあったものを喜んで捨てていいということなんですよ。
今すぐ運を上げる2つの方法
①不快
運を上げる1番効果的な方法は、自分らしくないことをあえてやることです。
言ってみれば、自分に「不快」を与えるということです。
苦手なことや嫌悪感のあることに挑むことは、運を上げる力を付けます。
私は数学が嫌で逃げていたのですが、あえて財務の勉強に挑みました。
やりたいことをやるためには、数学は避けて通れなかったからです。
やっぱり全体を最適にしないと、やりたいことだけやっても、部分最適しかできないことが身にしみました。
数ヶ月もしたら流れが一変しましたよ。
②六度万行
毎日することで、すぐに効果がわかるのは、仏教の「六度万行」です。
六度万行(ろくどまんぎょう)は、21日くらい意識してやれば、それ以降やらないと気持ち悪くなってきます。
この「やらないとスッキリしない状態」が習慣になった合図です。
習慣は続けていくと、歯を磨くのと同じように努力も覚悟も根性もいりません。
それに21日もやり続けると、周囲の変化に気づけるはずですよ。
人に親切にする(布施/ふせ)
(特に自分との)約束を守る(言行一致/げんぎょういっち)
(恥や屈辱など)苦しみを辛抱する(忍耐)
目的を達成するために努力する(精進)
内省する(反省と改善点)(禅定/ぜんじょう)
本質を見抜く(智慧/ちえ)
①と②は、やろうと思えば今すぐできますね。
③は、事実を隠さないこと、盛らないこと、知ったかぶりしないこと等、恥をかきたくない動機でやろうとしていることをやめればクリアできます。
④は、今ある問題や悩みがないなら何ができるか?を考えると、それが直近のほしいもの(目的)だとわかりますね。
⑤は、反省するだけならサルでもできるので、「だからどうする?」まで答えを出して、すぐに実行してください。
⑥の本質は、1~5をしている中で何に気づくか?です。
これは私の実例ですが、1つご紹介します。
エアコンの掃除を定期的にするのが習慣になったある日、エアコンが故障したんです。
賃貸なので管理会社に連絡したら、新品を付けてくれることになりました。
その時、エアコンの種類は管理会社のさじ加減次第だと思いました。
当時、ワンルームを借りていた私は、掃除をしている時に12畳用のシールを見ていたので、管理会社に大きさを聞きました。
そうしたら、6畳用だと。
この時ほど、数学を学び直しておいてよかったと思ったことはありません。
大きなエンジンで小さく回すほうが負荷がかかりにくい。
これは中学で習いますよね。
それを説明した後、減価償却を考えても12畳用はそちらのメリットは大きいと言いました。
(心の声)なにせこいことやってんねん!(笑)
ただ不満を言っただけでは12畳用にしてもらえなかったと思うし、何より借り手は立場的に弱いですからね。
その私の心の声は、相手のメリットを考えていないので、そのまま伝えても嫌悪感しか残せなかったと思います。
で、これは仕事の場面でも、交渉術に使えました。
価値というのは、相手にメリットのあることで私にメリットのないことと、相手にメリットのないことで私にメリットのあることを交換することですから。
商談は通りやすくなりました。
こうして、⑥の智慧は「知恵」と違います。
知恵は、判断基準に損得や真偽があるけど、智慧は、本質を見抜く直感力です。
智慧は、毎日の積み重ねで磨かれるので、日記をつけるのが一番効果的ですよ。
山本真弓